灯台かもめ -livingston-

くだらないヒラメキをいつまでも大事にしてきたいもんだ

地下鉄タイムマシン

 

寒いのは平気だった

 

暖かいのは嫌いだった

寒いことを思い出すから

 

 

 

電車とバスで1時間以上かけてはるばるやってきた母校での研修会帰り、なんとなく学生時代の通学路を通って帰りたくなった。遠回りなんだけど。

 

ぼーっと歩いてたらしてたらいつのまにか、

帰りに東光ストアによって白菜と胸肉を買おう、

みたいな学生時代の思考回路になってた。

 

世に言う「タイムスリップしたみたい」ってやつはコレか。びっくり。

 

 

 

せっかくだから、そのままタイムスリップしてみる。

 

 

 

よくメッセンジャー並みにマウンテンバイク飛ばして街路樹横のレンガの道を通ったな、とか

ここの開発局の出口でおじいちゃんの車に撥ねられたな、とか

当時の彼氏と一緒に帰るとき、みんなに見つからないように遠回りして帰ったな、とか

喧嘩したあの時は、すごく悲しくて泣きながら帰ったな、とか

 

 

頭の中でdorikoの「letter song」が流れた

 

 

「10年後のわたしへ 今がもし幸せなら

あの日のわたしのこと 思い出してくれますか

そこには辛いことに泣いたわたしがいるけど

その涙やさしく 思い出に変えてください」

 

 

うん、わかった。

ちゃんと思い出になってる。それも、前向きな思い出に。

頑張ったな。

 

 

地下鉄の階段を降りて、電車に乗る

 

車窓に映った自分

ホームにもう1人自分がいるみたいに見える

 

あ、そっか

こういう状況だったのか

 

頭の中で1640mPの「タイムマシン」と「未来線」が流れる

 

あの頃より小綺麗な格好はするようになったし、

化粧も上手くなったし、肌もきれいになった。

クマは相変わらず取れないけど。あと白髪増えた。

決定的に違うのは、あの頃一緒になると思ってたひととは別のひとと結ばれた証が、左手にある

 

 

 

強くはなれてない。むしろ多分弱くなった。けど、自分に素直になれるようになったよ。いつかみたいに、目は死んでない。

諦めないで自分の足で歩いてきた。あの時の自分があって、だから今がある。強がりじゃない。

だから、大丈夫だ。

 

 

車窓の向こうの陰にそう伝えた。

そうこうしてたらすぐ大通りに着いて、南北線に乗り換えるころには「今のうち」に戻った。

 

 

で、これを書いてる時にふと思った。

ホームで、いってらっしゃい、言うの忘れたな。

今言っとこう。いってらっしゃい。